出来高をつかんで技術力と工事利益を高めよう!

出来高をつかんで技術力と工事利益を高めよう!

実行予算管理における出来高とは、工事開始後に各作業が実際に行われた作業数量を出来高数量と呼び、その出来高数量と作業毎の実行予算単価を掛け合わされたものを出来高金額と呼びます。
言い換えれば、出来高とは実行予算に対する進捗を数量と金額で表しています。

実行予算における出来高とは?

実行予算を管理する上において、「実行予算 – 原価 = 実行予算上の損益」という計算式が成り立ちます。
しかし、実行予算はその中身である作業毎に予算が作成されています。
工事の途中で損益を知るためには、作業毎に実際の進捗である出来高を確認し、それまで投入された原価の比較を行わなければなりません。
実行予算を管理するためには、原価だけを確認しても不十分であり、実際の進捗である出来高を知ることがとても重要です。
実行予算に対する出来高を確認できなければ、工事が終わるまで本当の損益は見えないという事になります。

実行予算における出来高の作成手順

実行予算に対する出来高管理の基本は、まず実際の作業段取りまたは実施工程に即した形で作業の進捗を確認できる必要があります。
特に公共工事の設計書は実際の作業段取りで作られていませんので、その設計書の工種を実際の作業段取りに置きかえるか、または工程表に基づいて作業をグループ化するなどの工夫が必要です。
実際の施工段取りや工程に基づき、同時進行する複数の作業をグループ化して、出来高を把握しやすい数量と単位でまとめると、実際の作業現場で出来高を簡単につかむことができます。

実行予算における出来高の作成方法

出来高管理を実践し、日々のリアルタイムな損益管理として行っている建設会社はごくわずかです。
しかしそのごくわずかな建設会社が実践しているという事実が確認できるということは、その管理方法が確立されていることになります。
実際に5分程度の簡単な日報入力で出来高と原価を登録して日々の損益をリアルタイムに確認しています。
また出来高管理を先行的に確認する工夫として、明日の予定日報を活用しています。
明日の予定原価から予定の作業量を導き出し、事前に確認できる素晴らしい取り組みを行っています。

実行予算を確実な利益管理として実践し、経営改善や利益の向上を実現している建設会社も存在します。

実行予算の出来高をつかみ、実行予算管理のレベルを上げよう!

実行予算の出来高をつかむことで、工事が開始され日常の作業に追われる中でも、その実行予算が計画通りに進んでいるのかを確認できるようになります。
また現場担当者自身が、作業の出来高を知る事で工事の進捗だけでなく、コストと作業段取りを意識し考えるなどの改善効果があります。

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