出来高(進捗)をつかむ方法|ミヤシステムってなに?

出来高(進捗)をつかむ方法

実行予算管理を行う上で課題となったのが、どのようにして工事の出来高(進捗)をつかむのかでした。
実行予算書は直営施工なので設計書の各工種毎に、実際の施工段取りを考えて作成していました。
しかし実際の工事では複数の作業が同時に進んだり、単独で進んだりと変化します。
また設計書と実際の作業では、管理できる単位の表現にも違いがあり出来高(進捗)管理がとても煩雑でした。
その原因の一つに、例えば土木工事の掘削という作業では、設計書は〇〇m3という表示ですが、実際の作業では〇〇mという表現で進捗や作業量を表します。
このように設計書の作業工種が、複数同時に進む事や、作業量を表す単位が違う事から、 それらの違いを、実際の作業現場に合った形にしなければ管理する事は難しいという結論になりました。 そして考えられたものが、同時に進む作業のグループ化です。

 

作業の出来高(進捗)をつかむグループ化とは?

同時に進む複数の作業(設計工種)を一つのグループにまとめます。
そして実際の作業で管理しやすい数値と単位に置き換えます。
(例:工種①土工/掘削/床掘 300m3 、工種②土工/掘削/基面整正 120m2 ➡ グループ①床掘 100m)
設計書の工種を一つずつ管理すると大変ですが、グループ化することで日報入力がとても楽になります。
またグループ化する事で工程にもつながりが生まれ、本来の考えであるコストと工程を表裏一体で管理できます。
出来高(進捗)管理を行う事は、現場監督さん自身が作業段取りを行う上で、コストを確認できる安心材料にもなります。